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じぶんを知ろう♪アトリエkeiのスピリチュアルなシェアノート

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自分の話:過去世編・アイスランドの記憶⑤

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「自分の話:過去世編:アイスランドの記憶①」
「自分の話:過去世編:アイスランドの記憶②」
「自分の話:過去世編:アイスランドの記憶③」
「自分の話:過去世編:アイスランドの記憶④」
(今までの「自分の話シリーズ」

家に帰ると、案の定大変だった。
とりあえず、転がるように布団に入ったが、一晩中熱でうなされ、布団の上でのたくっていた。
次の日もGWの後半の休みで病院には行けず(例え行けたとしても、しんどすぎて行かなかったとは思うけど)、熱と格闘して3日が過ぎた。
私の予定ではこういう感じの熱は2日ほど寝込んだら峠を越し治る予定だった。ところが一向に峠を越した感はやってこない。
「…やっぱ、憑いてるやつのせいかな、、」とも思ったが、「いや、でもあんな感じの震えはこないし、、一応あれはあれで神戸で何かの区切りはついているはずだし…」とも思った。

アイスランドでシャーマンとして生きた魂。
シャーマンとして生きるということは「人」を捨てることであったのかもしれなくて、場合によっては人柱的に命をささげることもあったのかもしれない。自分の定められた運命を生まれた時から刷り込まれ納得して、時には名誉にも感じて、でも、その運命ゆえに命の根底にある様々な「人」として望むすべてのことに蓋をすることは、本当はもだえ苦しむほどの葛藤があったのかもしれなく、そんな苦しみを抱えた魂のカケラを拾って解放した。。。?
あの赤毛の女性が私をいつも見ているのは、あの人は私の前世だからか?あの人がシャーマンだった時の私?

でも、やっぱり何かがしっくりこなかった。
例の赤毛の女性の映像は相変わらずそこにあったし、頭の中でアイスランドで滞在していたアパートでBGM代わりにつけていたテレビの音楽ビデオのチャンネルで流れていたヒットチャート上位の曲がエンドレスで鳴っていた。
すごく耳に残る「ノンノンノーンノ、ノンノンノーンノ、」というフレーズで、それがものすごくストレスだった。
ヒットチャートの曲には他にも特徴的な曲がいくつかあったから、何とか思い出して別の曲に無理やり変えようとしても、この「ノンノンノーンノ、ノンノンノーンノ、」が邪魔して思い出せず、どうしてもこれを鳴りやますことはできなかった。
正直、この時はもうアイスランドは勘弁してほしかった。

起きていても、「スーハ―、スーハ―」と呼吸に集中しないとしんどさの方に意識が行くし、寝たら寝たで、もう寝すぎで頭の床との接点の部分がガンガンして寝るのも苦痛だった。
夜になると熱が上がるので、夜が来ると「もうかんべんして…。。。」となっていた。

私はとにかく熟睡する必要があると思った。少しの間でいいからしっかり眠ることができたら回復するはずと思った。
そこで市販の頭痛薬を飲むことにした。
熱が出そうな気配がしたり、ちょっと熱が出てくると、大抵頭痛がするので、その気配を感じたら私は頭痛薬を飲むことがある。
薬の中に眠気を誘う成分も入っているのか、飲んで少しするといい感じで眠くなり、「スコー」と寝てしまい、次の日にはケロッとしていることが多い。
だから、この時もとにかく、後頭部のずきずきを感じなくなって「スコー」と眠れることを期待したのだ。
ところが、この日はそうはいかなかった。いつもは10分ぐらい経つと頭痛が治まっていい感じで体の力が抜け眠くなるのに、全然眠くならないのだ。
「え~~~、、、マジで…??。。」大分布団の中で悶々として、もしかしたらこのまま薬が効かずに終わってしまうんじゃないかと思いかけた時だ。
突然自分の内側の全ての音が消えた。
頭の中で鳴っていたあのフレーズも鳴りやんだ。ものすごく静かになった。
「薬が効いてきたのかな…」と思った後、力が抜けた体がそのまま眠りに入っていった。
多分、時間にしたらそんなに長くはなかったと思う。30分か長くて1時間か。私は突然「バチ!!」と目が覚めた。
目が覚めたとたん「薬が切れた!!!!」とわかった。そしてその後だった。これまでで、一番きつい時間がやってきた。
あの神戸の友人の家で体験したもっと強烈なのが始まったのだ。

「うううううう、、寒い、、、寒い、、、寒い、、」体がガガガガと震え続けて、私はまたあの絶望的な寒さの中にいた。
そして怨霊のようなビジョンと氷の洞窟の中ですっくと後ろ向きに立つ赤毛の女性のビジョンを見ていた。女性はやっぱり私を見ている。
「ダメだ、やっぱり取れてなかった。やっぱりまだここにいる…」そう思ったけど、熱にうなされ寒さに震えている私は何もできなかった。
部屋で一人でうわ言を言いながら震えていると、不意に母が入ってきた。
「どうしたの、大丈夫??」とさすがに母が私に声をかけてきた。
私は「寒い所から人が来るの」と言っていた。
母は私が最近いろいろなことがわかるということは知っている。その言葉を聞くと私の背中側に回り、私の頭に手を当てた。そうして、こう言った。
「私の娘から離れなさい」

この言葉を聞いたとき、私の心の中が温かくなった。そして母の存在が私を強くした。
私は「そうだ!」と思った。
どんなことがあろうと、この体の持ち主は「私」なんだ。だれも私の体をどうにかすることなんてできない。
この体は私のものなんだ!そう思って、私も心の中で「私の体から離れろ!!この体は私のものだ!!」と強く強く言った。
すると、不思議なビジョンが見えた。
丸く浅い大き目の籠のようなものが見えて、その中に双子の赤ちゃんがすやすや寝ている。赤ちゃんはどちらも男の子だ。
そしてその籠の側で、あの赤毛の女性が本当に幸せそうに微笑んでその籠を覗いているのだ。傍には姿は見えないけど旦那さんの気配もした。
そのイメージがぶわ~~~っと上がってきて消えていき、光に包まれた。
そして、私の震えが少しづつ治まっていった。
「ありがとう、もう大丈夫。」と母に言うと、右の後頭部に手を当ててくれていた母は「あんたのここ、なんかすごかったよ。手がビリビリして痛かった」と言って部屋を出ていった。

一旦部屋を出た母がまた戻ってきた。「こんなのがあった。貼ってみる?」と渡してくれたのは、おでこに貼る熱を冷ましてくれるシートだった。
震えは治まったが、熱はまだ高くて、とにかく休みたかったので、そのシートを貼ってみた。
母が部屋を出て行ったあと、布団では後頭部がガンガンするので体を起こして休めるように小さなソファーに移動して肘置きに背中を持たれかけさせ、ソファーの上で体育座りのような姿勢になって、ただぼんやりしていた。
少しだけ、体が楽になった。
赤毛の女性は上がってくれたかな?と思った。そう思った途端、怨霊は見えなかったけど、やっぱり氷の洞窟に立つ彼女の姿は見えた。
ダメか、、、とため息がでた。
体育座りがきつくなったので足をひじ掛けの上に乗せ、何もない向こう側でぶらぶらさせながら、ふとこう思った。
「あ~あ、なんか、私、約束したんかな。。迎えに行くって、約束したんかな。」

そう思ったとたん、ぶわ~~~~~っと全てのことが繋がった。
これまでの全てのことが。
これまで謎だった全てのことが。

「そうだ!そうだったんだ!私が約束したんだ!迎えに行くって。いつか必ず迎えに行くって!」

だって、閉じ込めたのは私だったから。
彼女たちをあそこに閉じ込めたのは「私」だったのだから!!

by atelierkei-0520 | 2018-06-08 23:05 | 自分の話