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じぶんを知ろう♪アトリエkeiのスピリチュアルなシェアノート

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自分の話:過去世編・アイスランドの記憶④

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「自分の話:過去世編:アイスランドの記憶①」
「自分の話:過去世編:アイスランドの記憶②」
「自分の話:過去世編:アイスランドの記憶③」
(今までの「自分の話シリーズ」

アイスランドを旅行先に選ぶ醍醐味はやっぱり日本とはまた違う現地の自然を体感できるところだと思う。
今回の私たちの旅は「気ままな女子旅・初心者タイプ」だったので、そこをチラッとだけ覗く感じだったと思う。
それでも「夏」バージョンの自然のスケールの大きさはしっかり体験できたし、その他もろもろの体験はかけがえのないものとなった。
だけど、帰ってきて、何かちょっとやり残したような感じがあって、私はそれを今回の旅で見れていないものが沢山あるからかなと思っていた。
例えば、オーロラを見るとか、氷河を見るとか、アイスランドの有名な野鳥を見るとか、いろいろ。

SNSにアイスランドの写真を上げると、アイスランドをテーマに写真をアップしている人から沢山「いいね」が付く。
そういう人のページに行くと私たちが見れきれなかったアイスランドの風景をたくさん見ることができた。
その中に、アイスランド人で日本語を使って現地の観光ガイドをしている人がいた。
何気なく彼のページに行くと、そこには私たちが見れなかった冬のアイスランドの写真が沢山アップされていた。写真には日本語でも説明があって、ついその写真をつらつらと眺めていた。友人の家に行く前日の夜だった。

動画もあった。冬のアイスランドで吹雪の中、エスキモーみたいな恰好で強い雪風に吹かれてどこか荒涼としたところに立っているガイドのその人と日本人の観光客の姿を見た時に、私は笑ってしまった。
「あ~~~、こりゃ、絶対だめだ。絶対、私は冬のアイスランドには行けないわ。こんなに寒かったら、この冷え性の私は死んじゃうかもしれん^^;」と。
私たちが滞在したその期間は時期にしては奇跡的に晴れも多くあったかかったが、それでも実際にあの土地に立ったことで、冬の厳しさはなんとなくではあるが想像できるようにはなっていた。
「オーロラには憧れるけど、凍えるような寒い思いを乗り越えてまでは、、ちょっともう今となっては考えられんな、、」なんて思いながらも、その人のアップしている動画をいくつか見れば十分なはずなのに何故か丁寧に一つずつ見ていた。
「もう、眠いな、目もしょぼしょぼしてきた」そう思ったのに、ただ見続けた。
その中に今振り返るとちょっと特別な動画があった。
それが氷の洞窟に入っていく動画だった。
その人がスマホのカメラを使って洞窟の入口から入っていって氷の壁なんかを説明しながら写していた。
この時の動画を見ている時だけ、私は無反応だった。他の写真や動画では「綺麗だな」とか「寒そう、、私には無理」とかいろいろ脳がおしゃべりしていたのに、この動画を見ている時は、何故か見ているようで見ていないというか、頭がずーーっと静かだった。
「あ、ダメだ!なにぼーーーっとしてんだ。。もう寝ないと。。」と私はハッとして動画を止めて、スマホを切った。

「あれがスイッチだったと思う」と私は次の日震えが止まった時に、友人二人に言った。
「それからその後、寝た時に実に奇妙な夢を見たんです。。」と私はつづけた。

その夢は「閉じ込められる」夢だった。
暗く重々しい古い屋敷の、厳めしい黒光りする天井まである家具がひしめく1室に、何故か私は一人でその晩を過ごさなくてはいけなかった。
一緒にいた人が屋敷を出て行ったあと、その灯りのない暗い灰色の部屋に入ると、そのとたん四方の壁がまるで折り紙のように折りたたまれて自分に迫ってきた。私のいる場所はどんどん狭くなり、圧倒的な灰色と黒の空間が迫ってくる夢だった。「ヤバい!電気をつけないと!」と必死で電気のスイッチを探し、スイッチをパチンとしたときに目が覚めた。心臓がバクバクしていた。
「幽霊さんの夢じゃないな。。でもパラレルワールドとも違う…」と思った。今まで経験したことのない夢だった。でも明らかに波動は重く低く、「やばい」感じだった。

その夢の話をすると「それって、圧倒的な絶望だよね」と目の前に座っていた家の主の友人が言った。
それを聞いて「は!」とした。
そうだ、「絶望」。。。そう、「絶望」。。どうしようもない「絶望」が形になったもの。それがあの夢だと思った。
右に座っていた友人が、「え?え?それってどういう事??keiちゃんの過去世がアイスランドのシャーマンだった時のことと関係してるの?」と私に聞いた。
私は「うーーーん。。。たぶん。。」と言った。

先にも書いたが、私は自分の過去世をもう自分で見に行くってことはほとんどしなくなっている。
で、アイスランドについてもそこに行くってことは何かあるんだろうなとは思っていたが、わざわざそれを見に行くことはなかったんだが、今、私が見えない世界に意識を開いていくための土台となったレッスンを伝えるというのを始めていて、帰ってきてすぐにあったレッスンのテーマが「過去世を見る」というものだったということがあり、自分以外の人の過去世を見る練習として、生徒さん2人に「私とアイスランドの関係を見てきてください」とお願いしてみたということがあった。
その時に、二人の生徒さんともが「シャーマン」だった私のイメージを捉えていた。
そして、この時の一人の生徒さんが言っていた言葉がとても印象に残っていた。
私が、今回の旅はなぜスピリチュアルの要素が薄かったのかを知りたいとその生徒さんにいうと、過去世を見た生徒さんは、「どうも人間としてそこに行くのが重要だったみたい」と言った。
それを聞いて「あ~……なるほどな」と思った。
もう一人の生徒さんは、自然の光や風や木の葉やそんなものがぶわ~と出てくるイメージを捉えていた。そこにはポジティブなエネルギーに満ちていたらしいのだが、何故か私の姿がどうしても見えなかったらしいのだ。
この二人の話を聞いて、私は自分がシャーマンとして生きていた時は「人」を捨てていたんじゃないかなと思っていた。
だから、今回は「人」としてその場所に行くことが大切だったのかと思ったのだったけど、改めて自分の過去世とこの日の体験を照らし合わせると、もう少し深い何かがそこには隠れているような気がした。

「私は、今のは何か集団の意識のような気がするの。人柱的なもので、一人じゃない。」
そう向かいに座っていた友人が言った。
振るえる私の頭の上でこの友人が「しんどかったね。もういいよ。もう一人で抱え込まなくていいよ。あなたは自由です。」と言った時、確かに何かがおさまった。何かが友人二人に看取られるかのように解放された。
それは私のシャーマンであった時の、そして同じようにシャーマンだった誰かの重荷を解放するものだったのかもしれなかった。

こういう時の不思議が解決する時は、パズルのピースが一気に埋まっていくときのように、全てが収まるところに収まっていくもの。
でも、この時はいろいろな要素がまだ私の中でバラバラだった。

「人として生きなかったシャーマンとしての人生」
「集団の意識」
「圧倒的な絶望」
「人柱」

そして、「赤毛の女性」

一番気になったのは、赤毛の女性のイメージが震えが止まったにもかかわらず、まだ変わらずそこにあったことだ。
確かにそこにあって、まさに上の写真のような洞窟にすっくと後ろ向きに立っていて、振り向く形で私を見ていた。
その表情も目も全く変わらずに。
そして私はこの時、ふと思い出した。この人と、スピリチュアルに目覚め、自分でリーディングができるようになった時、何故か会ったことがあるってことに。
もういつだったかは忘れたが、何かを意識の目で見ようとしたときに洞窟のような所の入口に私はいて、洞窟の陰から、赤毛の白人の女の人が出てきた。目は青かった。
その時のその人の目は何か嬉しそうにも感じた。何かを期待しているような。訴えかけるような。私を知っているような。でもその人と言葉を交わした記憶はない。

友人と話しながらもぼんやりとそのことを思い出したりはしたが、この日は、いろいろと引っかかることがあるものの、たぶん自分がシャーマンだった時、自分なのか他人なのか、それとも両方なのか、もっと大きな意味の集団的なものだったのか、とにかく何もかも捨てて、人のためか、信念のためか、もしくは名誉の為かに命を投げ出した、そんな魂を解放したのかもしれないということになんとなく自分の中で落ち着かせた。それ以外は分からなかったから。
でも、後から話を聞くと、この時私の右隣にいた友人は「本当のところ」を感じ取っていたそうだ。
でもこの時、それはその人の中で「なかったこと」にしてしまって私には伝えられなかった。
友人は何故なかったことにしてしまったのかわからなかったみたいだけど、今の私にはわかる。
なぜなら、それは私が自分で気が付かなければいけなかったから。
それがこの事件で私に求められた最も大切なことだったから。

赤毛の女性が求めていたこと、それは私が自分で気づくことだった。
彼女の目が語っていたのは「あなたは知っている」だったのだ。

つづく


by atelierkei-0520 | 2018-06-06 23:14 | 自分の話