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じぶんを知ろう♪アトリエkeiのスピリチュアルなシェアノート

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ジョルジュ・サンドの田園シリーズ「愛の妖精」

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「ジョルジュ・サンド」、聞いたことのある名前だね~と思ったら、ショパンの恋人で有名らしく、なんとなく読むことになったこの本。読んでみてびっくり、めっちゃスピリチュアルでした。。

内容はとある田舎町の裕福な農民の家に生まれた双子の男の子とその周りの人々との話。双子の片割れの男の子(三次元的表現では根性ある方・前向き・ポジティブな方)を軸に物語は展開していく。
別に宇宙の話が出てくるわけでも、天使が出てくるわけでもない。
でもこの物語のキーになる少女ファデットの言葉がものすごくスピリチュアルなのだ。
この小説の時代は、三次元的にものすごく波動が重かった時代だ。そちらにフォーカスすれば、いくらでも闇を描くこともできるし、その闇を描くことで「生きる」ということの素晴らしさに光を当てることができるだろう。
でもこの作者はあえてそれをしていない。三次元的価値観の中にも「愛」という光があって、「思いやり」があって、あえてそこにフォーカスして物語が構成されている。
今の「スピリチュアル」とくくられている世界で言われている宇宙観がそっくりそのまま存在していて、そこから「生きる」ことの素晴らしさを描いている。
ちょっと「出来すぎ」な内容かもしれない。いいとこの人そうだから、本当の「農民」の生活を知らないのかも。
それでも「この人はこの時代でもちゃんと知ってた人なんだ」と思ってしまった。
なんと「ヒーリング」まで出てくるからびっくりしてしまった(ただしやり方は古いタイプのヒーリングなので読んでも真似しないでくださいね)。

物語の最後の最後で、小説の主人公を置き換えてしまうところなんかは、小説家としての力量にただただ脱帽してしまった。
美しく、ちょっと切ない物語でした。



by atelierkei-0520 | 2017-07-26 21:50 | つぶやき