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前世について:人生を繋ぐ①

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私は、現在ジュエリー作家という職業。自分で考えたものを自分で作る。
この職業に辿り着くまでに、また辿り着いてからそれを続けていくことにはそれなりの努力と言うか忍耐のようなものを問われる場合も多く私の場合は決してきらびやかな世界にいるわけではない。
でも、どこかに「絶対に負けるもんか」的な頑固で頑なな自分がいて、その自分がいつでも次の扉を開いていくのだ。そうして今も続いている。
綺麗なものは好きだったし絵を描くのも小さい時から好きだったが、もの作りとなると途端に苦手意識が出てくる私が、どうしてこんな職業についているのか、不思議に思ったことがあって、この今の職業に影響している前世を見たくなってアカシックレコードにアクセスしたことがあった。
見えたのはこんな物語だった。

多分19世紀後半くらいのヨーロッパ、おそらくフランスかなと思う。結構な都会。町にある教会の前の広場を横切る女性の後姿が見える。
その女性は若いごくごく普通の女性で、特に美しくも醜くもなく、際立って貧乏そうでも、かといって裕福層でもない、ホントに普通の女性。
明るいブラウンの髪をした中肉中背のその女性は手に金色のペンダントを持ってスカートをはためかせながら速足でどこかに向かっている。ペンダントトップの金色の飾りの真ん中に赤い石が留めてあって、彼女はそれをとても大切にしているようだった。
教会の横を通る大きな道を渡るとその道沿いに並ぶ建物の間に細い路地が伸びていて、そこに入っていく。その路地の両側には、貴金属加工の職人たちの工房が並んでいる。
その中の一つに女性は入り、中にいる50代後半くらいの背が高く少し猫背の工房の主人に、ペンダントに問題が起きて、そこを修理してほしいとお願いしている。主人はその問題を見て、「ちょっと難しいな」という対応をしている。
女性はがっかりしながら、ふと工房の中を見渡すと、そこには3人ほどの職人がめいめいの場所で作業をしているのが目に入った。そして一瞬でその作業風景に目を奪われていった。
それに気が付いた工房の主人が、女性を気の毒に思ったのか、空いている机を指さし、「無理だとは思うけど、もし興味があるのなら、教えてあげるから、いつか自分で修理してみたら?」と女性に言う。
女性は目を輝かせ、その日から机に向かうようになる。どのくらい時間がたったかはわからないが、ある時、その工房に、背の高いやせた暗く厳しい顔をした黒いコート黒い帽子の男がやってきた。見たとたん女性の父親だとわかった。
その眼には怒りの色しかなく、女性に対しての愛情のようなものは感じられなかった。「養父」だということはすぐにわかった。彼女は孤児で、この養父とその妻に引き取られ今まで育てられた。
養父はずかずかと工房に入ってきて、彼女の腕を掴み、その工房から引きずり出して、無理やり家に帰った。都会のアパートの2階ぐらいにあるこの養父の家で散々説教され、もう二度と工房に行くことは許されなかった。
養父の妻の影は薄く、その家では養父の言うことは絶対だった。
その夜、女性は道に面した自分の部屋の窓辺で、一人この理不尽な扱いに泣き崩れていた。人気のないアパートの前の路地に、ふと人影を感じ、顔をあげると、あの工房の主人がこちらを見ていた。女性が気が付いたのを確認して、そっとアパートの入口に何か包みを置いていった。
女性が急いで降りて行って、包みを開けると中にはきちんと修理されたあのペンダントが入っていた。そして「いつかできるよ」と一言書かれたメモが入っていた。
場面がかわり、裕福でもない、かといって貧乏でもない、結構きちんとしたアパートの部屋になる。
子供たちが走りながらはしゃいでいるそばで、大人たちが忙しそうに動いている。
部屋の奥には棺が置いてあり、この日は誰かのお葬式があるのだということがわかる。棺の中にはちょっと小太りの、白髪の老婆が静かに横たわっていてる。
そしてその手には例の赤い石が付いた金色のペンダントとあのメモが握らされていた。
「いつかできるよ」というそのメモを握りしめながら、普通に結婚し子供を産み、孫を持った、そんな女性の人生。彼女の人生では「いつか」は来なかった。
これが、私の今の仕事に向かわせることになった女性の人生だった。

つづく

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by atelierkei-0520 | 2016-09-08 10:30 | スピリチュアルといわれる世界