先日、久しぶりに、ものすごく嫌な気分になった。とある身近な人が原因。
本当に腹が立った。いろんなことを思い出した。
でも少し落ち着いて考えてみた。なんでこんな思いをするのかなってことを。
人はそれぞれの人が決めた「お役目」ってものがある。何があっても変わらないその人は、自分のお役目を一生懸命演じている。
だからその人に向かって「変れ」っていうことほど、どうしようもないことはない。
だってそれって「私の幸せのためにあなたのお役目を捨ててください。」って言ってるようなもの。
反対に自分に言われたら、「はあ、なんで私が?」って思うよね。でもそれが自分が大切に思ってる人から言われたら「あなたのために自分を捨てます。」と思ってしまう時がある。でも、頑張るんだけど、結局途中で爆発して、大好きな人ともっとこじれてしまうことになったりする。だから人は誰かの為に変わるってことはない。変わるときは自分が決める。
この日、私が腹が立った原因は自分にあった。大切な人に「変って欲しい」と期待したから。
あなたのせいでみんながつらい思いしてるんだよ!って心の裏には、「もう十分失敗してつらい思いしたじゃない、もういいんじゃないの」「変った方がみんながあなたのことを好きになるのに」っていう相手を思う気持ちもある。
でも、もしそれがその人のしたいことじゃなかったら?その人の魂が一大決心をして挑んでいるお役目とは違う道だったら?
弟が逝ってしまう前、私は彼にものすごく腹を立てていた。だって自分を大切にしないから。こんなにみんな思っているのに受け入れてくれないから。
でも彼はこう言っていた。最後にぶつかった時。
「自分はいろんな人に迷惑をかけてきた。弱くてどうしようもないのもわかってる。でも、そんな自分が、俺はあんまりきらいじゃない」
人生の流れの中でどうしようもないってことがある。
でもどうしようもないってことを受け入れることができたら、逆に自由自在になるのかもしれない。
目の前にどうしようもなく腹の立つ人が現れたら「お役目ごくろうさん^^」っていえたら、楽になるかもしれないね。