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じぶんを知ろう♪アトリエkeiのスピリチュアルなシェアノート

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天国の5人:ミッチ・アルボム著

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「今日はエディーの誕生日」
この独特なフレーズで場面が展開していくこの物語は、80代の「エディー」がこの世を去った後のお話。
「天国」と思われる場所で、彼は5人の人物と共に、自分の人生を振り返る。
彼らとエディーとの接点は「死」だった。エディーは自分が意図しているかいないかに関わらず、彼らの「死」と接点があった。
何とも切ない小説だった。
特に、何かを成し遂げた訳でもない。地球上に溢れるたくさんの人の人生の中で目立つことなく、あっという間に消えて忘れられてしまう人生。
でもその人生の物語はとてもとても深く切ない。
人が生きるってなんなんだろうな~と思う。
何をしに生まれてくるんだろうな~って思う。
ここ数日、久々に切ない思いが出てくる日だった。
昨日は母が昔住んでいたマンションの近くまで行ったらしかった。その当時のお友達と一緒に弟が遊んだ場所をずっとただ歩いたそうだ。なんか弟がそうしてほしいと言った気がしたそうだ。
お友達に会いに行ったのは知っていたけど、そんなことをするために行ったとは知らなかったのに、私も何度も弟の思い出を思い出す日だったので、きっとそうなんだと思った。
夜、昔住んでいた場所に行ってみたくなった。私もいつか一人で行ってみようかと思ったけど、時間が経ったらもう行くことにはならない気もして「今行きたいんだよな…」と思った次の瞬間、「あ!」と思い立った。
「グーグルアース!!」
スマホでマンションの住所を入力し、その場所のストリートビューで一帯を散策してみた。
久々に涙がいっぱい出てしまった。元気いっぱいに遊んでいた弟がいて、私も小学校に通っていた。
いろんなことがあって、いろんなドラマがあったけど、泡のように消えていく。
弟もエディーのような体験をしたんだろうか。
私も体験するんだろうか。
不思議で切なくキラキラした本でした。

by atelierkei-0520 | 2017-10-06 21:21 | つぶやき